ぺーぺーぷーぷーな日々

Claris FileMaker と戯れる日々です。

私の日々の仕事

一気に局面を打開してしまうような天才的な閃きなんてものは、残念ながら持ち合わせていない。


だから私の日々の仕事は実に淡々としたものです。

毎朝病棟を回る


1日数回現場を回ります。


もちろん全部署を回れるわけではなく病室まで入るわけではないけれど。


朝一は各病棟を回って主に端末PCを再起動。とりあえず動いているか異常がないかを確認。


ついでに申し送りの様子を横目で眺めつつ、そこに参加している職員の方々全てがFileMakerから出力された一覧表やら帳票やらにメモを書き込んでいる姿をみてほくそ笑む。
申し送りの内容は事前に患者さんごとにFileMakerで入力されていて、それを一覧印刷したものを見ながら申し送りが行われるというわけ。



最近は入棟、退棟、部屋移動の入力も看護師さんやクラークさんたちが入力してくれるので、人数を把握したり部屋順に並べ替えたりもリアルタイムに近くなってきた。
今現在、病棟日誌はいまだ手書きで別途記入しているんだけど(昔からの慣習を残してる)、そろそろボタンひとつで印刷できるようにセットしたいと思っています。
なにしろ既に入力されたデータを印刷するだけなんだから。



その後、事務室に帰り病棟日誌を確認して前日分までの稼働状況を集計(自動)。看護必要度やら医療区分などもチェック。

昼からも病棟を回る。


午後からもフラフラと病棟に赴きます。特別さしせまった要件はなかったりするんだけど。


こう書くと、まるで私が暇人みたいだw。まあ、顔見せの意味も大いにある。


詰所にフラフラと入り込み、諸々の確認をしながら、誰がどんな入力作業をしてるのか、どんなことが話題になっているのか、どんなチェック表が作られてるのか、おお、こんなものはワード・エクセル・パワーポイントではなくFileMakerで作り給え、などと思いつつ、いろんなことを密かにリサーチ。あくまで密かにリサーチ。


話しかけてくる人がいれば応対したり要望があったりすればその場で聞きつつも後に回したり(笑)。
当然、魅力的な女性からの依頼は最優先で承ることにしているw。
面白そうな案件だなと思ったら、すぐさま取り組まないまでも、ちょっとしたモジュールを提供して将来のためのテコ入れをしておく。


そういう些細なリサーチが後々のソリューション開発に役に立つ。


どこにどんな情報があって、誰に聞けば手っ取り早いのか、そういえばこの案件は、あの人がよく口にしていたし興味がありそうだったから、今回の窓口になってもらおう、とか、この件はあの部署に情報が集まってるようだからちょっと使用を見せてもらおうとか、そう思ったらまたフラフラその部署に歩いて行く。


実にアタリマエのことです。

構築は淡々と。


ソリューション開発は事務所にいて構築するものではない。
会議室で会議をしたからといって全体を統括できるものでもない。
毎日現場を眺めて初めて有効なアイデアが浮かんでくる。やっと浮かんでくる。
(ただし浮かんでくるアイデアの9割はクズであるw)


そうやって日々更新を重ねて1年立つ頃にはまったく別のようなシステムに変貌していたり、それでいてその劇的な変化に誰も気がついていなかったり、当たり前のように現場に密着したシステムは「これは私たちがデザインしたものです」と職員がフツーに思っているような、そんな情報システムを目指したいと常々思っています。