ぺーぺーぷーぷーな日々

Claris FileMaker と戯れる日々です。

2013-07-01から1ヶ月間の記事一覧

抜き書き〜宮城谷昌光 三国志 第六巻

抜き書き第六巻。 諸葛亮が登場する巻です。 曹操 曹操は歴史から教訓を抽きだしつづけた者であり、その勤勉さによって活用された者はすくなくあるまい。いわば、曹操には文化力がある。文化は精神の光源となりうる。その明るさにひきよせられた人は多いであ…

抜き書き〜宮城谷昌光 三国志 第五巻

抜き書き第五巻。孫策が台頭し、袁紹が没落する巻。 孫策 とはいえ、功労者を上位に置くだけの人事は、安定した政体のなかでは、よいかもしれないが、政権が動態の上にあるときは、主導者は明確に未来を描ききって、適材適所をこころがけねばならない。要す…

抜き書き〜宮城谷昌光 三国志 第四巻

抜き書き第四巻。曹操が台頭してくる巻。 君子は固(もと)より窮(きゅう)す。小人窮すれば斯(ここ)に濫(みだ)る。(『論語』)と孔子はいったが、窮地に追い込まれても乱れなかった荀攸こそ、正真正銘の君子といってよい。肝胆の鍛え方が尋常ではない…

抜き書き〜宮城谷昌光 三国志 第三巻

抜き書き第三巻。ようやく三国志の序章から本編へ、といった巻。 ーーあの拙劣な指揮にもかかわらず、凱旋将軍のようではないか。 と、張温をますます侮蔑した陶謙は、百官がそろった祝勝会がおこなわれたとき、 「酒をついでまわれ」 と、張温にいわれて、 …

抜き書き〜宮城谷昌光 三国志 第二巻

今回は第二巻からの抜き書き。 この巻では、「老子」と「玄徳」についての考察が印象深い。 権力は国家と体制の安定から生ずる。そのしくみが時に対応する機能をそなえていないかぎ り、時の推移と王朝とはずれを産む。同時に、安定は時のながれに添わない安…