ぺーぺーぷーぷーな日々

Claris FileMaker と戯れる日々です。

オシム 勝つ日本

あなた方はここに書かれているすべてを信じてはいけない。
なぜならば人生もサッカーも常に変わりつつあるからだ。

  • -

オシム 勝つ日本


これは、「オシム 勝つ日本」の帯に書かれていた言葉ですが、
こういう世界に対する認識の仕方って大好き。


オシム 勝つ日本

オシム 勝つ日本




世界は常に変化していて、だから大切なのは変化に対応する力を身につけることであって、コチコチに凝り固まった考え方ほど不便なものはないし、通用しない実現もしないコンセプトにいつまでも縛られるのもアホくさい。


それに1冊の本や理論で表せるもの、目に見えるもの、言葉で表せるものなんてたかが知れてるんだ。

「サッカーというものは紙に書いてすべてを説明できるものではない。いろいろな 情報やビジョン、アイディアがあり、それらが全部混ざって成り立っているものだ。」

  • -

(2003-12-16 2003年12月16日発売 週刊サッカーダイジェスト(No.710)名将、かく語りきより)

http://www.osimgoroku.com/tag/%E3%82%B5%E3%83%83%E3%82%AB%E3%83%BC/index.html


言葉では言い表せない、だからこそそこには様々な変化が内在しているわけで、それらを予め、全てを把握しようなんてのは無理な話だ。




ちなみに、これらのオシムさんの言葉を老子になぞらえると、

道の道とすべきは、常の道に非ず。
名の名とすべきは、常の名に非ず。(老子道徳経上篇第一章)

  • -

これこそが理想的な「道」だといって人に示すことのできるような「道」は、一定不変の真実の「道」ではない。
これこそが確かな「名」だといって言いあらわすことのできるような「名」は、一定不変の真実の「名」ではない。
(「老子老子 (講談社学術文庫)より)


オシムさんの決まった形を持たない変幻自在なサッカー、そして老子無為自然
現在、私が最も理想としたい思考形態がここにはあるような気がします。


オシムさんが老子を読んだらどんな感想を持つんでしょう。


「私は老子ほど消極的ではない」って言うかな?


老子 (講談社学術文庫)

老子 (講談社学術文庫)