結局連休中は、ひたすら飲んで食って寝て、三国志の読書。
仕事のことも勉強のことも全く考えませんでした。
(以下、ネタばれあり)
連休初日にまず手に取ったのは発売されたばかりの宮城谷さんの三国志 第八巻。
描かれているのは、曹操の死、劉備主従の死、諸葛亮の南征といったあたり。
曹操の死に際しては、宮城谷さんも「歩みて夏門を出ずる行」から引用をされていました。
とにかく宮城谷さんの三国志では曹操は絶賛されているわけで、それは確かに頷けます。
宮城谷さんが曹操を評価する主な理由は、曹操の「読書」と「学び続けた」に点にあると思います。
しかし、同じくよく読書をしたであろう孫権に対する評価は、ちょっと微妙。
孫権は狡猾な人物として描かれている感じで、作品中ではあまり好印象を持てないかなあ。
思わず笑ってしまったのは、この第8巻での曹丕に対する酷評。さもありなん。
あと劉備に対しては、どちらかというと辛口。酷評とまではいかないかな。
宮城谷さんの、劉備を「思想的奇人」として捉えた人物描写によって、劉備の頭の中を垣間見ることができたように思います。
ただ、やっぱり痛い評価をされちゃうのは、袁紹ですよね。
そんなことも思って、改めて第4巻から読み直しているのでありました。