インフルエンザの予防接種も始まり、履歴をしっかり管理しなくちゃなりません。
インフルエンザに関しては市町村からの助成金もあったりして、医療機関は後日市役所等に請求することになりますし、市町村によって助成金の額も違ったりするので、やっぱり履歴をしっかり把握しておいたほうが後々の手間が省けます。
うちの病院の場合だと主に、指宿市、鹿児島市、南九州市とそれぞれ助成金の額も条件も違いますし。
(この点、指宿市は今年は全市民一律千円の助成なので管理は楽になりました。)
また、患者さんへの予防接種の状況把握はもとより、
院内感染対策としては職員の予防接種の状況も常に把握しておく必要があります。
院内感染対策としてはインフルエンザに限らず、
麻しん、風しん、おたふくかぜ、みずぼうそう、B型肝炎、C型肝炎など、
各種の抗体検査の結果を受けて、その後の予防接種の履歴まで管理する必要があります。
といったことを院内感染対策委員会より頼まれてしまってから1年以上が経った気がします。
(少しずつ修正しながら運用して今日に至っています。)
「患者情報」と「職員情報」の連携
これらを効率よく管理するためには「患者情報」と「職員情報」を連携させる必要があります。
幸いうちの場合はFileMakerで患者情報も職員情報も管理しているのですが、それでも連携させるのは大変でございました。
そもそも「患者番号」と「職員番号」が別々なので、職員全員の患者番号を洗い出すことから始まりまして、
各種抗体検査の結果を受けての判定基準が云々、とか、
麻しん風しんは混合ワクチンがあるのでその使い分けの判定が必要だったり、
2回、3回の接種が必要なワクチンだと、数週間後に再度の接種を伝達しなければならなかったり、そのために接種券を発行できるようにセットしてみたり、
挙句の果てには、接種料金を給与から天引きしたい、
などなど、雑事も多くて、大技小技を駆使してのシステム構築となりました。
いえ、大した大技は使っていませんけれども。
なんとかこれらを組み上げることによって、
- 現在の職員の接種率
- 接種忘れの防止
- 入職時のスムーズな抗体検査
- 病棟で感染(疑い)が発生した場合に部署ごとの職員のリストアップ
などが可能になりました。
リレーションやレイアウト
テーブルやリレーションに関しては、抗体検査や予防接種の数だけ必要になるので、ただただ数が増えました。
数が多いだけで複雑ではないのですが。
レイアウトについては、「患者(職員)」別に状況を表示するレイアウトと、各種予防接種や抗体検査の「履歴」ごとに表示するレイアウトをそれぞれ用意しました。
下のスナップショットは抗体検査履歴(麻しん)の一覧表示画面。
その他、患者別の「インフルエンザ」、「各種予防接種」、「抗体検査」、
そしてそれぞれの「履歴」、とそれぞれレイアウトの区分を分けてあります。
インフルエンザに関しては数も多いので独立させました。
あとは、接種状況を一覧印刷する機能や、未接種の人をスクリプトでリストアップする機能などをつけてあります。
まだまだ付加すべきフィールドや機能はあるのですが、それはまた徐々に。
これからしばらく、インフルエンザの接種履歴をせっせと入力する日々が続くのであります。。。