ぺーぺーぷーぷーな日々

Claris FileMaker と戯れる日々です。

着手はしたが、本当の問題は先送りにする


本日、着手したのは、「訪問診療の患者別情報シート」(仮称)です。


この手の仕事で最も面倒な点は、印刷用のレイアウトを考えることだったりします。
私の場合、紙上のレイアウト構成は、パソコンの画面上でのレイアウト構成よりも面倒なことではないかと思ったりしています。


中身はそれほど難しいわけではありません。
現在使われている書式をみながら、フィールドを1つ1つ設定していきます。面倒なことは確かですが。
残念ながら、うちの病院の大抵の書式は、紙に印刷することを第一の目的として作られているため、フィールドの定義となると甘い部分が多いのです。


それはさておき、本当の問題は、今回の情報シートと、病院内に存在する他の「情報シート」のフィールドを見比べた場合、実は多くの部分がダブっているという点です。


うちの病院内に存在する情報シートとしては、思いつくだけでも(私がFileMakerで作成しただけでも)、退院時総括、外来総括、看護要約、診療情報提供書、ケアプラン、、、などがあります。


この他にも、各部署、各委員会、各職種間で、様々な文書が様々な書式とともに、各個独立に存在しています。「各個独立」というのがミソです。


これらの文書間には、多くの情報のダブりが存在するのです。
なぜなら、それぞれが各個独立の部隊として、それぞれ独自に情報を収集・記載し、それぞれに作戦を遂行していくからです。みんながスタンドアローンです。


もう、病院機能評価的には、必要文書が揃いまくりです。


本来ならば、これらを集約していかなくてはなりません。(というよりも、初めから、そうしとけよ、と言いたい)


しかし、これらを大々的に作業として遂行しようとなると、これまた大々的に部署間で会議を開き、各委員会で検討し、各職種からの要望も織り込もう、さらには


「委員会を統括するための委員会が必要だ」


などということになりかねません。それに対する私の秘策としては、


「いや、委員会削減委員会を立ち上げるべきだ」


というナイスアイデアがあるのですが、1つ委員会が増えてしまうことには変りがありません。


以上のように、「集約しよう」とすると無駄に時間がかかる恐れがあります。
この危険性は、私が本能的に感じ取っているものですから、まず間違いありません。


というわけで、これに対する私の戦略ですが、寧ろ、各独立部隊を、それぞれに支援してやろう、と思っています。
集約化という問題は、この際先送りです。


つまり、それぞれを煽ることで内紛を誘発させて、全てを内側から崩壊させる、、、
のではなくて、それぞれのカバーする領域を明確化してやろう、という作戦です。
まずは現在の業務に沿ってシステムに着工。今は情報の集約化は先送りです。
そして明確化してきたところで、質の高い情報源を選び出して、それらをこっそりとテーブル分けしていきます。


なーに、裏でルックアップの仕掛けなんかを作っておけば、表面上は、誰も集約されていることに気づきはしませんよ。もし気づくような人がいれば、ぜひとも見方に引き入れておきたい。


というか、初めから気づくような人が各委員会にいれば、こんな裏工作は必要ないはずですが。