なぜなら、「決定力がないからゴールが入らない」とか「集中力が欠けたから失点した」と言っても、何も説明していないに等しいからだ。わかったつもりになっていると、本当に大切な本質を見失ってしまう。
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(「はじめに」より)
- 作者: 木崎伸也
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2010/04/29
- メディア: 単行本
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なかなか面白い本でした。
サッカーの試合でどこを見ればいいのかを10個のポイントに絞って、実に具体的に教えてくれています。
例えば、「コンパクトなサッカー」を実現するためには、具体的にどのような動きが必要になってくるのか、など。
ワールドカップ前に出版された本ですが、もう少し早く読んでおけばよかったかな。
「世界が指摘する岡田ジャパンの決定的戦術ミス」とあわせて読むと、より一層イメージが湧いてきます。
森羅万象、様々な展開の中から本質的な動きを掴みとる、っていうのはホントに考え方の鍛錬になる。
しかし、それでも元日本代表監督のイビチャ・オシムはこう言う。
「サッカーで同じ場面は二度と起こらない。だが、その中からパターンを見出し、練習で近い状況を再現して、体に覚え込ますことが大事なんだ」
ピッチの中から重要なパターンを見つけて、サッカーを言語化する。
それが本書のもうひとつのテーマでもある。
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(「はじめに」より)
こういう点などは、普段我々が仕事をする上で、業務を標準化・システム化・ルーチン化する際にも意識すべきことですね。