今にして思えば。
サッカー日本代表の岡田監督が「W杯ベスト4」を目標に掲げたとすれば、その時点で、「オシム前監督の思考スタイルとは違う、つまり違う路線で行くんだな」ってことに気づくことができた、はず。
オシム前監督の現実への対応の仕方や考え方は、以下の発言からも垣間見ることができる。
ドイツでの失望というが、失望というのは、より多くのものを望み過ぎたからするものだ。そういった楽観的な見方はどんな根拠に基づいていたのか?
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/soccer/japan/kaiken/200607/at00009971.html
夢ばかり見て後で現実に打ちのめされるより、現実を見据え、現実を徐々に良くしていくことを考えるべきだろう?
http://www.osimgoroku.com/tag/%E5%A4%A2/index.html
2005-03-03 日本経済新聞朝刊「Jリーグ 挑む監督3」より
本当に強いチームというのは夢を見るのではなく、できることをやるものだ。
http://www.osimgoroku.com/tag/%E5%BC%B7%E3%81%84%E3%83%81%E3%83%BC%E3%83%A0/index.html
2003-05-10 名古屋戦後の会見にて
やることは結構シンプルだった気がする。
特に、トップクラスの選手はシンプルにプレーするものであり、それが一番美しいものだ。
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自分勝手なプレーをせずに、とにかくシンプルなサッカーを心がける。
http://www.osimgoroku.com/search/index.php?q=%E3%82%B7%E3%83%B3%E3%83%97%E3%83%AB
こういう現実的なところが、私はとても好きなんだな。
かと言ってオシム前監督が夢を見ない人なのかといえば、そういうわけでは無かった。
あくまで現実を客観的に正しく把握し、適切な目標設定をしていこう、ということだ。
その現実的な手段によって、多くの人が夢をみることができた。
彼は理想的なサッカーを実現するための具体的でシンプルな手段を沢山持ってたんだよね。