うちの病院が医療機能評価機構の病院機能評価を受審したのは昨年の11月。
今は結果待ちの状態なのですが、今回の受審に関して、病院長から、
「職員の皆さんの率直な感想を聴かせて欲しい」
との発案があり、今回、院内でアンケートが実施されました。
アンケートの端的な結果としては、回答した職員の7割が機能評価受審に「賛成」。
寄せられた意見は様々で、色々な問題点が指摘されていましたが、基本的に受審することに対しては前向きな意見が多く見られ、
おお、意外だなあ、
と思ったのは私だけか?(笑)
だって、私自身は機能評価ってやつに疑問を持っていますから。
ああいうものに多額の費用をかけるなんて無駄が多すぎる。
意見を聞いてくれることへの感謝
それにしても、「うちの病院長は寛大なお人だなあ」、と思い感謝せずにはいられません。
だいたい機能評価受審というものは、病院や職員に多大な負荷をかけるわけで、不満や怨嗟の声が挙がって当然。
つまりアンケートを取るとなると、そういった声を掘り起こすことにもなりかねず、経営者にとっては諸刃の刃になりかねません。
要は「蓋をしておく」のが手っ取り早い方法なのだ。
私なら、そうしかねないね(笑)。
本当に忌むべき体質とは
しかし、ガス抜き、というのも必要なことかとも思われ、ましてや今回のうちの職員のように前向きな意見も多いとなれば、やっぱり「蓋をする」なんていう手段は、実は姑息な手段なのかもしれない。
だいたい考えても見よ。
職員の間で湧き上がった意見に対して検閲封殺弾圧を加えるなんて、それは組織経営としてはなんとも惨めな対応法であり、そんな手段しか取れないようでは組織としては実は末期症状なのかもしれない。
そういう手段しか思いつかない者は前時代的人間として、さっさと引退した方がよろしい。
となると、やっぱり私も引退するか改心しなくちゃならないな。
そんなことを考えてみると、やはり、寛容な病院長には感謝しなくちゃならないなあ、と改めて思ったわけです。
というのが、今回のアンケートを通して私が思ったこと。
全てがオープンになっている方が、結果として組織としては健全なものになる。
もっとも忌むべきものは、隠蔽体質、強権体質なんだろう。
結局は長続きできる体質ではない。