ぺーぺーぷーぷーな日々

Claris FileMaker と戯れる日々です。

うちの病院での「看護必要度」の管理 その1

先日、一般病棟の7対1入院基本料における「看護必要度」の記録・管理について、当ブログを読まれた方からメールでお問い合わせをいただきました。私としても他院さんでどのような管理が行われているのか知りたいと思っているし、私の管理手法についてもできる限り開示したいと思っているのですが、いかんせん、ズボラな性格のために、自分の作ったシステムについての詳細なレポートをアップすることができません(笑)。
それでも、多少なりとも、と思い、書いてみることにします。説明不足な点は、質問していただければ改めて掲載いたします。


ちなみに、看護必要度の詳細な説明については、今回は省きます。

病棟でのチェック記録方法

まず、うちの基本は「紙」上でのチェックです。最も簡便な方法だろうと判断しました。


そこで、どんなチェック表を用いるかというわけですが、看護必要度を記録するための様式としては、H20年度の診療報酬改定で下図のような表が厚労省より示されています。

これを「毎日チェックしろ」というわけですが、この様式に従っちゃうと、入院患者一人につき1日1枚の紙が必要になってしまうので紙の枚数としては膨大な量になってしまいます。
うちの病院は一般病床27床ですが、それでも年間に 27床×1枚×365日 で 9855枚ですね。


というわけで、うちの病院ではFileMakerで下図のような書式を作成しました。


この自作の表では、横に日付(1日〜31日まで)、縦に16項目のチェック項目を配置してあります。
要は入院患者一人につき1ヶ月で1枚で済ませよう、というわけです。
このシートはFileMakerから直接印刷(基本情報入り)してもよし、空のシートに基本情報を手書きで書いてもよし。


毎日チェックする上での要点・要領を簡略化して考えてしまえば、日々チェックする上で重要なのは「前日と比べて変化があったかどうか」ということです。つまり「一人につき1ヶ月で1枚」のシートに収めてしまえば前日との比較も容易。この紙をまとめてはさんでおいて置けば、とりあえずパラパラめくるだけでチェック・記録は完了です。
もちろんそれでも労力は必要です。面倒な事務作業ではありますが、これも看護協会の頑張りの賜物です。


病棟での作業はここまで。あとの履歴の管理は、私がFileMakerで処理します。


それはまた次回。