ぺーぺーぷーぷーな日々

Claris FileMaker と戯れる日々です。

うちの病院での「看護必要度」の管理 その3

ちょいとお問い合わせをいただいたので、過去記事の焼き直し。
画面を再キャプチャしてみました。


世の中、もっと楽で美しい方法があるはずなのですが、せっかくお問い合わせをいただいたので、私のできる範囲でお応えしたい。
ちなみに、私のブログへのアクセスキーワードで上位3つにくるのが、


です。つまり需要が多いらしい。


というわけで以下、改めて私の看護必要度の管理手法です。

評価入力画面



私のいつものパターンなのですが、履歴を登録するにあたって、

  1. 「仮登録」と「履歴」の2つのテーブルを用意する(中身はほとんど同じ)。
  2. 「仮登録」を入力(これが直近の状態をあらわすことにもなります。)
  3. 「仮登録」の内容を「履歴」へ転記


という方法で処理しています。


画像でいうと、薄緑で囲ってある部分が「仮登録」で、この内容を「登録」ボタンをクリックすることで「履歴」テーブルへエクスポートされます。

算定履歴



履歴を集計するにあたって、私は

  • 患者基本情報
  • 入退院履歴(入退棟・病床移動履歴)


を元にして、「病床稼働履歴(算定履歴)」を作成しています。


これは、


「○月○日、午前0時、一般病棟、101号室にいたのは○○さん」


という情報を1レコードとしたもので、毎日、稼働した病床の数だけレコードを生成しています。
もちろんこの情報は、入退院履歴を検索することで抽出できる情報ではありますが、あらかじめ履歴として生成しておくと何かと便利に使えます。


例えば、「○月○日の稼働数」を調べるためにはレコード数をカウントするだけで済みますし、「○月○日の○号室に居たのは誰?」なんてことを後から検索するときにも楽です。
もちろん、レコード数は数年間で10数万件にも及んだりするわけですが(笑)。
(動きには問題なし!)


で、看護必要度についても、この稼働履歴と絡めて履歴を生成しています。
具体的には日付と患者番号をキーにして、看護必要度の点数をルックアップするような設定です。


(履歴取得のためのリレーション)

これらを繋いでいるリレーション



患者基本情報、看護必要度の仮登録、履歴、稼働履歴を繋いでいるリレーション。


集計結果の例



画像上でのパーセントは、稼働率や算定率です。
看護必要度については「A項目2点以上、B項目3点以上」の患者さんの数を「重度」としてカウントしています。


集計については、下記の過去記事も御覧ください。

どう構成しようか悩みましたが、今回のものについては丹念にリレーションを組んで数をカウントすることにしました(今までのものを再構築)。

病床稼働集計・改を作成中 - ぺーぺーぷーぷーな日々

現在のところは、こんな感じです。