ぺーぺーぷーぷーな日々

Claris FileMaker と戯れる日々です。

内田樹先生の講演会と飲み会

12月16日、友人のゴゴンタさんに紹介されて、内田樹先生のお話を聴きに鹿児島大学へ行ってきました。
お題目は、

鹿児島大学法文学部 現代GP講演会 :内田樹、キャリアを語る

となっておりました。
講演で語られた内容が、内田樹先生のブログに変容されて掲載されています。

水村美苗さんの話題作『日本語が亡びるとき−英語の世紀の中で』を鹿児島への機内で読了。
まことに肺腑を抉られるような慨世の書である。

日本の外国文学研究が滅びるとき - 内田樹の研究室

鹿児島に行った話を書き忘れていた。
鹿児島大学におつとめの旧友ヤナガワ先生に呼ばれて、鹿児島大学が採択された教育GPの一環として、キャリア教育について一席おうかがいしたのである。
キャリア教育については、もし「労働のモチベーション」をほんとうに上げようと望むなら、「自己利益の追求」という動機を強化しても得るところはない、と私は考えている。

「おせっかいな人」の孤独 - 内田樹の研究室

メモ

自分が印象に残ったことも少しだけ書き留めておきます。

  • キャリア教育における「即戦力」と「労働のモチベーション」の関係は不明
  • そもそも「労働」と「勉強」のモチベーションは違うんだ
  • 「勉強」は一人でやるもので、自分の努力への報酬が固有名で返ってくる。
  • でも「労働」は協働しなければならず、報酬が固有名で返ってこない。
  • 現在の教育における「勉強」、そして「自己利益の追求」とその競争は、いつのまにか「どれだけ勉強をしないか」を競争するようになった。
  • そして「勉強」の場における競争おいて「少ない努力で大きな成果」を得るための手っ取り早い手段は、周りを妨害するという方法であって、それが学級崩壊の根拠だったりする。
  • どうやって周りの労働力を高めることができるか、が労働

番外

  • 生きていく上で最も必要な身体能力は、勘だよ、勘。
  • オリンピックでメダルを目指しているようでは、そんなものは武道ではない。

その後の飲み会

ゴゴンタさんに誘われるがまま、講演後の飲み会に参加。
しかし、これがまた困ったことに、参加人数6人というプライベートな飲み会
教授の肩書きを持つ方3名を前にして、一人ヒートアップしていたのがゴゴンタさんです。
私の方はというと、一緒にノコノコついてきてしまった社会福祉士会のSさんと共々、非常に場違いな気がして終始萎縮しておりました。
私、初めての場面では萎縮してしまう気弱な人見知り おじさん 青年なのです
それにしても内田先生は、飲みっぷりも食べっぷりも喋りっぷりも実に豪快でありました。
最後に名刺まで頂いて非常に光栄でございました。