ぺーぺーぷーぷーな日々

Claris FileMaker と戯れる日々です。

共有スペースを物で埋めるな。

物で溢れかえっている仕事場っていうのが嫌です。
個人的なスペースなら文句はないんですが共有スペースや来客者から見える位置にまで物が散乱していると、見苦しい上に作業に支障が出るんじゃないかと心配してしまいます。


そういう人(部署?管理者?)の頭の中って、問題解決のための思考があまりにも物理的着想に過ぎるんじゃないかと思うのですが、どうでしょう?


そういう人のパターンて、例えば、

  • 物を片付けるのに棚を設置しなきゃならない。
  • 書類を整理するのにリングファイルを買わなきゃならない。
  • 業務をこなすのに人も物も頭数が足りない。


てな感じで物を増やしていき、それでもなかなか業務にも情報処理にも改善がみられないので、次の策として

  • やたらと、「○○○チェック表」みたいな書類を作る(紙で)。
  • それらを挟んでおくためのボードが増える。
  • もう少し見やすいように、と壁には掲示物が増えていく。
  • 増えた人数のためにイスや机も増やそう。


その結果、ますます物が増えて、部署内に開いていたスペースは全て埋め尽くされて、共有スペースはどんどん侵食されて、作業スペースの確保すらままならず、何が大事な書類なんだか、今日、今、何をすればいいんだかさっぱり分からない。
そういえば回覧板もしょっちゅう回ってきて、全部に「至急」だの「重要」だの書いてあるけど、どれが新しいのかすら分からないや。。。


とはいえ、よくよく棚を眺めてみると、もう何年も開いてさえいない書類がチラホラあったり、ふと気付けば中には私物みたいなものでスペースが埋め尽くされていたりするものです。
おいおい、みんなで使うべきスペースをお前が占領するなよ、みたいな。
ちなみに、棚の中の書類は こうもり問題 が満載。

こうもり問題とは、情報や物品を分類する際に生じる問題の一つである。 すべてのものや情報は、利用される文脈に応じて複数の属性を持ち得る。しかし、階層構造のように、各項目を木構造の末端にあてはめて分類する方式(図書館資料など)では、項目が持つ複数の属性のうちの一つだけに着目しなければならないという制約がある(たとえば「自民党税制調査会の記録は政治と税金のどちらに分類するか」)。 こうもり問題とは、その制約が原因となって生じる諸問題を指す。

こうもり問題 - Wikipedia

もうちょっと物理的着想から脱却して、

  • 伝達事項がメールだったら、少しは分かりやすくなるんじゃないか。
  • 紙の書類をホッチキスでとめて渡されるより、PDFにでもして共有フォルダとかに置いといてもらった方が楽なんだけど。
  • こうもり問題 に頭を悩ませて書類がゴチャゴチャなるくらいなら、全部日付順で並べちゃえばいいのに。


物の配置にしたって、もう少しパソコンを中心に配置した方がいいと思うのですが、しかし、そう考えてみるとITやらソフトウェアを業務の中心に考えていないから物が溢れちゃうのかもしれないし、いや、でもPCスキルと片付けのスキルは違うはずだけどなぁって、でもデスクトップがアイコンで埋め尽くされていたりすると、それはどうか、とは思うわけなんですけど。


とりあえず、せめて管理職の立場にある人なら、摩訶不思議なスキルでパソコンを弄る前に、「超」整理法1 押出しファイリング (中公文庫)は読んでみてもいいんじゃないかと思ったり、せめて1度くらいはパソコンの基本操作に関するテキストめくってみるべきではないかと思ったり。
とはいえ私も超「超」整理法 知的能力を飛躍的に拡大させるセオリーは読んでいないのですが。


そういえば、誰かに貸した「超整理法」の本、まだ返ってきてないな。
誰に貸したんだっけ。これで3冊目だなあ。