突然、総務課の主任が今月いっぱいで定年退職することになった。
「定年退職に突然も何もないだろ！」と言われればその通りなのだが、
とにもかくにも、諸事情により定年退職なのである。
それで夕方、今後の仕事の割り振りについて、事務部で話し合いがもたれた。
といっても、残された時間で事細かな引継ぎなんて不可能である。
退職する主任が自らの業務内容をリストにして持ってきていたが、それを経理課長が手際よくジャンル分けし、
おおまかな取り決めだけはしてみたものの、あとは実際に回してみるしかない。
具体的な運営は、当該主任の退職後ということになるだろう。
なんともお粗末な引継ぎ作業である。
とりあえず、私は文書管理の仕事に立候補してみた。
立候補の目的は、肥大化した文書類を減らすためだ。
文書管理に付随する仕事も、本当は多岐にわたるんだろうけど、細かいことなんてどうでもよい。
とにかく、できるかぎり文書類をPDF化し、定型文書はFileMakerで作成するようにしていきたい。
あらゆるリスト類も、汎用性のある形にデータクリーニングする必要があるだろう。
主任の退職を期に、全てをリセットするというのも、また面白いかもしれない。
１年後には、全く違うレベルで文書管理をしていたいものだ。
とはいえ、退職を機にスパッと身を引くというのも潔いものではあり、羨ましくもある。
功遂げて身退くは、天の道なり。
