今となっては、私がExcelで使っている機能といえば、専らピボットテーブルのみ、といっても過言ではありません。
まあ、それでも基本機能だけなんですけどね。
が、うちの職場内でピボットテーブルを使えている人となると、どうにも数が限られてしまうようです。
残念ながら、業務で活用されている、というレベルじゃない。
実は私、数年前に職場内で「ピボットテーブル講座」を主催したことがあるのですけれど。
そうか、私の教育が悪かったのかあ。
リストの重要性
御存知の通り、ピボットテーブルというのは簡単に集計表やグラフを作れてしまう機能。
この機能を使ってみてつくづく思うのは、
分析結果としての集計表やグラフ、なんてものは表象的なものにすぎない
ということです。
つまり重要なのは、
その元となる、シンプルでしっかりとしたリスト
だということです。
仕事の段取りだって変わってくる。
しっかりとしたリストさえあれば、集計表やグラフなんていくらでも加工できる。
ということは、普段はリストさえ作っていればいいんだ、てことになります。
そうなると重要なのは、
しっかりとしたリストを蓄積していくための仕組みを作ることだ
ということになるとおもいます。
そして、
そのためにこそデータベースを組むんだ
という結論に至ります。
当然の帰結です。
派手なグラフをみて感動してはいけません。
まずもって、シンプルなリストにこそ愉悦をおぼえなくてはなりません。
管理職ならば、部下に対してリストの提出さえ命じれば、それで済む。
部下は、淡々とリストを生成しておけば、それで済む。
淡々とリストを生成する、つまり、淡々とルーチンワークに落としていく。
リストとピボットテーブル機能を知るだけでも、仕事は非常にシンプルになります。
セコセコと、そして、やたらと集計表やグラフを作っていた頃が懐かしい。
いや恥ずかしい。
集計表やグラフを作って喜んでいた頃なんて、実は「朝三暮四」と変わらなかったんじゃないか。
しょせん、「分析」なんてものは解釈によってコロコロ変わっちゃうものですから。
【朝三暮四】
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《中国、宋の狙公(そこう)が、飼っている猿にトチの実を与えるのに、朝に三つ、暮れに四つやると言うと猿が少ないと怒ったため、朝に四つ、暮れに三つやると言うと、たいそう喜んだという「荘子」斉物論などに見える故事から》
1 目先の違いに気をとられて、実際は同じであるのに気がつかないこと。また、うまい言葉や方法で人をだますこと。朝四暮三。
2 生計。くらし。
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