ぺーぺーぷーぷーな日々

Claris FileMaker と戯れる日々です。

送別会。それから社会福祉士という「水を運ぶ」職種。

テーブルランプ


では、一体誰がディフェンスをやるのですか。サッカーは4人で守ることはできないのです。サッカーというのは、バランスを保つために水を運ぶ役割をする選手が必要になってくるわけです。

http://www.jsgoal.jp/news/jsgoal/00033958.html


昨夜の送別会のことと、社会福祉士という仕事について思ったことです。

送別会

昨夜は、10年務めた社会福祉士の方が今月いっぱいで退職することになり、その送別会でした。私が幹事で。
今回は部署に関係なく気の会う方々のみで小規模に、と思っていたのですが気がつけば16人も集まっていただきました。
場所は長寿庵(指宿店)というお店。宴会で予約したのは初めてだったのですが会席料理も2500円から用意されていて、なかなかいい感じでございました。
参加者の一人が記念品にテーブルランプを買ってきてくれて、最後は写真撮影までして終了。
ちょっと凄い写真が撮れたんだけど。


辞められる社会福祉士の方は大学卒業から10年間、今の職場一筋に務めてこられた方です。ご苦労様でした。
転職活動もまだまだこれからで、転職活動自体が初めてとのことですが、この際、別の世界をのぞいてみるのもいいのかもしれません。
ソーシャルワークって、いろんな世界を知っている方が仕事の上でアドバンテージになると思うから。
いや、それはどんな職業にもいえることですね。

社会福祉士という仕事の専門性

社会福祉士って割に合わないよな、って部外者ながら勝手に想像してしまいます。
(以下、社会福祉士の方の気に障るかもしれませんが、悪意はありません。あくまで、現在の流れを私なりに考えてみたつもりです。それから専門性っていう言葉も個人的にはあまり興味のある言葉ではありません。)

社会福祉士と診療報酬

対人援助や相談業務といった社会福祉士の仕事は、精神的に非常に疲れる仕事だけどその成果は数字としては現れにくい。
また実際に、診療報酬に直接結びつく仕事とも言い難い。
つまり相談員を増やしても直接に収益は上がらないし、「目に見えて」仕事が効率化されるというわけでもない。
結果として社会福祉士は大卒ながらも給与が高いわけではない。(大卒は関係ないか。)

地域連携室への転換

そういった理由からなのか、最近では「地域連携室」といった部署に在籍する社会福祉士の方も増えてきているとも聞きます。
つまり「目に見える」業務への配置転換です。


確かに、何人の患者を受け入れ、在院日数を何日短縮し、何人の患者の退院を調整したか、地域連携を上手くやったか、といった「成果」は、数字としては非常に分かりやすく、病院の診療報酬にも直接影響を与えることになります。
しかしそこで求められてくるのは、近隣施設との連携というかコネであり、社会保障制度についての実務的な知識であり、情報伝達手段としてのWebやPCを使いこなせる情報処理能力といったことになるように思えます。
患者さんの相手をするより、ピシッとしたシャツを着て外回りを華麗にこなさなくてはなりません。
おむつ交換を手伝っている場合ではありません。

それって営業職

それってつまり、一般的な会社で言うところの「営業職」といえなくもありません。
そこでの相談業務はあくまで入退院を促進するための手段でしかなくなります。
そうなると、実はそこで働く人材は社会福祉士である必要は無く、地元で顔の効く人とか、いっそのこと成年後見とかの話も含めて法律家に仕事をしてもらうとか、事務処理能力のメチャメチャ高い人やバリバリの営業マンを雇った方が良いのかもしれません。


実際のところ、これら営業的な業務だって社会福祉士はこれまでこなしていたはずで、それが最近になって営業面が前面に押し出されて来ただけかもしれず、要は、地道に患者さんの不安を聞き取り全てを未然に処理するか、若しくは派手にアピールするかの違いなのかもしれません。


組織の一員として最前線で一翼を担うか、社会福祉士としての専門性を求めて地道に、そして地味に袋小路に迷い込むか、悩ましいところです。
本当のところは、どっちもこなせよって話で、二者択一の話にすり替えるのは変なのですが。

非生産部門ですから

今回は、ソーシャルワーカーの方向性も変わっていくのかな、という部外者の印象についてダラダラと書いてみました。


対人援助や相談業務は直接収益につながるような何かを生産するわけではありません。
考えてみればITソリューションや事務職も似たようなところがあります。


まあ、私は裏方の方が好きなんですけどね。
組織にも水を運ぶ役割をする職種が必要なのです。