ぺーぺーぷーぷーな日々

Claris FileMaker と戯れる日々です。

病床稼働集計・改を作成中

前回の続きですが、テーブルオカレンスの組み直しを中心に、自動集計の仕組みを再構築中。


やっているのは病床の稼働履歴の集計です。

  • 入退院数
  • 稼働数・稼働率・算定数
  • 平均在院日数
  • 医療区分別の割合
  • 在宅復帰率
  • 入院時の重症患者の割合
  • 退院時に3点以上改善した患者の割合

等々


丹念にリレーションを組んで数をカウントしています。
(今までのものを再構築)。


基本的な構成


以下、概略のみの説明ではありますが、基本的な考え方としては、

  1. 日々、患者基本情報、入退院履歴等を入力する。
  2. それを元に、別テーブルで、日付ごとに稼働数などをカウントする(中間テーブル)。
  3. その日付ごとに集計されたデータを集計用のファイルにエクスポート。
  4. その上で期間集計などを行う。


という構成にしてあります。
基本的には自分のこれまでのやり方の踏襲です。
今回からの工夫として、一旦、日付ごとに数をカウントするために、集計用の中間テーブルを作る、というやり方にしました。


日付ごとの集計(中間テーブル)


各病棟ごとに日付ごとの稼働状況を集計するためのテーブルオカレンスグループを作成。
下図が一般病棟で日々の集計をするためのTOG。



これで一般病棟における

  • 稼働数や
  • 入退院数や
  • 平均在院日数

を算出するための基本となる数字をカウントすることができます。


医療療養病棟や回復帰リハ病棟についても、同様にTOGを作って丹念にリレーションを組み、count関数で数を数えます。

次は期間集計


日付ごとの集計ができたら、それを元に、次は期間集計。
「日付ごとに集計された数」をエクスポートして利用します。
中間テーブルを利用することで、参照するレコードが少なくなって動きも軽くなる、という目論見です。
つまり、この時点では、患者さんの情報を参照する必要がないわけです。すでに数としてカウントしていますから。


作成したTOGが下図。



これで、

  • 月別の稼働集計 とか
  • 3ヶ月単位の平均在院日数 とか
  • 6ヶ月単位の在宅復帰率

などを自動集計できるようになります。


もちろんsum関数とかで合計して、割り算したりかけ算したり。


結果、下図のように構成したレイアウトに、稼働状況が自動集計されて表示されます。



各病棟ごとに集計項目が違ってくるのは当然として、この画面に含まれているのは、
各病棟ごとの

  • 稼働数
  • 稼働率
  • 算定数
  • 平均在院日数
  • 医療区分別の割合
  • 入退院数

等々です。


ページを切り替えれば、例えば回復帰リハ病棟の

  • 在宅復帰率や
  • 入院時の重症患者の割合や
  • 退院時に3点以上改善した患者の割合

などについて、6ヶ月単位&1ヶ月単位での集計結果を確認することができます。


また、日付を再入力すれば、それに応じて自動的に再計算が行われます。
平均在院日数をシミュレートする機能もあります。


ちなみに画面上部にタブコントロールみたくボタンを配置してありますが、

今回に関してはタブコントロールを使わずに丹念にページを作りました。

月別の一覧表示


過去の履歴を月別に一覧表示する画面も、今回新たに作成しました。



画面下部のフッターの部分に稼働率推移のグラフを表示させてみたのは、


FileMaker Pro 11 のグラフ機能を使ってみたかったからです(笑)。


屁のようなグラフですが、この程度ならエクセルを使わなくとも作れるわけですねえ。


あとは、丹念に日々の入力を行っていくのみ!


すべての話は、こういう仕組みを作ってからじゃなきゃ始まらないからさ。